緊急でお金が必要になったとき、金融機関から融資を断られることもあるかもしれません。そんな場合、どういった対策で乗り切れば良いのでしょう？
今回は、融資を断られてしまう理由や、お金を借りられないときに知っておくべき対処法を考えてみたいと思います。
さらに、即日でお金を得るための方法や、公的支援制度をうまく活用する方法なども解説していきます。
「肝心なときにお金がつかえない…」といった状況を避けるためにも、資金繰りの予備知識として、ぜひ目を通してみてください。
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お金が借りられない理由には何がある？よくある原因を知っておこう
お金を借りられない理由はひとつだけではなく、さまざまな問題がキッカケになっている可能性があります。お金が借りられなくなる、おもな原因を以下で考えていきます。
原因1：信用情報に何かしらの問題がある
「信用情報」に問題がある人は、金融機関からの借り入れを拒まれる確率が高くなります。過去に返済契約をまもらず、滞納や未払い、さらには債務整理を行った過去がある場合、それらがキッカケでお金を借りられなくなるのです。
あなたの履歴は、信用情報を管理する機関によって一定期間履歴が残り続けます。信用情報は、融資希望者が信用に足る人物かを判断するために使われるだけでなく、ご自身でも問い合わせることで、情報の中身を確認できます。
原因2：返済能力に疑問を持たれている
あなたの「返済能力」が借りられない原因になっている場合もあります。金融機関から返済能力に疑問を持たれているときは、融資はきびしくなります。
具体的には、安定収入がなかったり、収入以上の融資額を希望していたりすると、審査に通りづらいとされています。
この場合は、収入をふやす努力をするか、希望する融資額をさげることで、あらためて審査をしてもらえるでしょう。
原因3：複数社から借り入れしすぎ
すでに複数社から並行して借り入れしている場合も、審査でマイナス評価を受けやすく、借りられない原因になりかねません。本来の返済能力からさらに低い評価を食らってしまうおそれもあります。
「多重債務者」と見なした相手に対し、金融機関は安心してお金を貸せなくなります。お金を借りるためには、借り入れ先を少なくする必要があります。
原因4：総量規制に引っ掛かっている
「総量規制」がお金を借りられない原因になっているかもしれません。総量規制とは年収の3分の1を超える借り入れはできないという国が定めたルールです。
消費者金融やクレジットカード会社は、この取り決めを遵守する必要があります。
あなたの借り入れ額が既定値を超えてしまった場合、追加の借り入れは諦めるしかありません。
お金が借りられないときでも諦めるのはまだはやい！最終手段を4つ紹介！
金融機関からの借り入れを拒まれても、その他の選択肢があります。ここでは、最終手段ともいえる方法を4つ、紹介していきます。
いらないものを売却処分する
自宅にある「いらないもの」を売却し、お金を手に入れる方法があります。リサイクルショップや、オンラインのフリマサイトは、使い勝手がよいうえに即金性が高いので試してみる価値があります。とりわけ、限定生産されたブランド品や、廃盤になったライブDVDなどは人気が高く、出品してすぐに買い手がみつけられます。
質屋で買取してもらう
「質屋」は、あずけたアイテムを担保にお金を貸してくれる昔からある便利なお店です。即金性が高いだけでなく、ただしく返済すればあずけたアイテムは返してもらえます。ただし、資産性が高いものでないと希望額を手にすることはむずかしいですし、人によっては利用までのハードルが高くなるかもしれません。
即日報酬の単発の仕事でかせぐ
「即日報酬」のアルバイトといった単発の仕事でかせぐ方法も有効です。ライブイベント設営、検品作業、コールセンターなど、多種多様な業種で即日報酬に対応してくれるものがあるので調べておくと良いでしょう。資金調達だけでなく、ちょっとした社会勉強としても有益な選択肢といえます。
公的支援サービスに頼る
生活費そのものが用意できないレベルなら、「公的支援サービス」に頼るのも手です。公的な支援であれば、高金利での借り入れ契約を回避しながらの融資も期待できます。他所に頼れない状況下で大きな助けとなるでしょう。
お金が借りられない人でも利用できる！即日で現金を調達するための4つの方法
金融機関で借り入れを断られた人でも、即日で現金を手に入れるための方法はまだ残されています。ここでは、即金で現金を手に入れるための方法を4つ紹介します。
現金化1：リサイクルショップ
「リサイクルショップ」では、手持ちのアイテムをその場で現金にて買い取ってもらえます。その中でも、ブランド品や発売から間もないガジェットなら高価買取も期待できます。
現金化2：即日払いのアルバイト
「即日払い対応のアルバイト」に参加することで、その日のうちに現金を手にできます。飲食店の業務、仕分け作業、警備スタッフなどさまざまな職種があるので、気になる人は試してみるのも良いでしょう。
現金化3：即時買取オンラインサービス
「オンラインフリマアプリ」は、不要になったアイテムを手軽に売却でき、条件によっては現金が短時間で手に入ります。ただし、入金が反映されるまで時間を要する場合もあるので緊急時に確実に…といった用途ではむずかしいといえます。
現金化4：クラウドソーシングサイト
「クラウドソーシングサイト」を通じて短時間の作業で報酬を得ることが可能です。ただし仕組み上、その多くは成果物の確認を終えてから入金完了までに時間が掛かるため、即日で受け取れるチャンスは低いです。
お金が借りられないときの最終手段！「質屋」の利用について
金融機関からお金を借りられない状況下で、頼りになる手段のひとつが「質屋」です。ここでは、質屋利用のメリットや注意点について考えてみましょう。
信用情報に影響がない
質屋を利用するメリットは、返済できなくても「預けたもの」を失う以外の罰則がない点が挙げられます。通常の金融機関での契約で返済ができなかった場合は、あなたの信用情報にキズがつくのですが、質屋であれば信用情報への影響はありません。
質入れできるアイテム
質屋に預けられる品目は多岐にわたりますが、おもなものでは貴金属、ブランドバッグ、高級時計といったものがあります。資産価値が保証されているものほど、査定額アップを期待できます。
利用の注意点
質屋では、借り入れ金利が高めに設定されている点について注意が必要です。返済不能に陥った際は、預けたものを失ってしまうので、ぜったいに手放したくないものを資金繰りに使用するのはお勧めできません。
質預かりと買い取りの違いとは？
実際に質屋を利用すると、「質預かり」と「買い取り」のいずれかのサービスを選択する必要があります。質預かりは返済したあとに預けたものを返してもらえます。
買い取りの場合は一般的なリサイクルショップと同じしくみで、持ち込んだ品と現金とを交換した時点で取引は終了します。
お金を借りられないときでも現金化は可能！「不要品売却」の具体的な手順
金融機関から借り入れを断られたときの代替案のひとつが「不要品売却」です。以下に現金化のための手順を紹介します。
現金にする不要品をえらぶ
現金化のために、あなたの持っているものから「不要品」をえらぶことからはじめましょう。人気が集中するブランド品や、型落ちしていない電化製品・ゲーム機は現金化しやすいです。入手不可能な書籍、限定生産されたゲーム機本体など、手放しても悔いのないものを基準に探してみてください。
リサイクルショップ&フリマアプリの使い分け
「リサイクルショップ」では、その場で現金化ができます。しかし、より高値を狙うなら直接買い手とやりとりする手間はありますが、「フリマアプリ」を選択すると良いでしょう。緊急で現金を必要としていないなら、後者で現金化しましょう。
オンライン買取サービスをつかう
「オンライン買取サービス」を利用して、現金化を狙う方法もあります。売りたいものを買取業者に送り、査定を経たうえで振り込みしてもらえます。書籍・バッグ・貴金属など専門業者に特化した業者をさがして依頼手続きを開始しましょう。
即日現金化は店舗のほうがいい
即日、現金を手に入れたいなら、直接店舗に出向いて買い取ってもらう方法が手堅いです。配送が必要になる方法は、いくら急いでも数日は掛かるので即日の現金化はかなり難しくなります。価値があるものを売却すれば、まとまったお金を手にできるはずです。いそがしくて店舗までいけないときは、出張対応の業者を選ぶと良いでしょう。
お金が借りられない場合に使える公的支援制度 & 助成金
経済的にピンチで、さらに金融機関や身近な人からお金を借りられないときは、公的支援制度や助成金の申請を検討しておくべきです。ここでは、おもな支援制度について紹介していきます。
生活福祉資金貸付制度
「生活福祉資金貸付制度」は、低所得世帯・高齢世帯・身体にハンデを負った人の生活維持を目的とした支援制度です。金利が低く抑えられ、返済期間も余裕をもたせてくれます。
生活困窮者自立支援制度
「生活困窮者自立支援制度」は、最低限度の生活維持がきびしくなりそうな方を対象にした支援制度です。地域社会の中で生活を立て直して、少しずつ自立していけるように定められた制度で、相談窓口は全国に設置されています。
自治体による助成金
各自治体では、それぞれ「助成金」をつかった救済制度が用意されています。利用対象はサービスによって大きく異なるため、最寄りの自治体にたずねてみると良いでしょう。
お金を借りられない人向けの仕事をこなせば即日報酬を得られる！
あたらしい借り入れができない状況下でも、即日報酬を得られる仕事をこなすことで、お金を手にできます。ここでは、即日報酬を得るための方法について説明していきます。
日雇いバイトを選択しよう
「日雇いバイト」は、ハローワーク求人、またはインターネットの求人サイトでさがすことが可能です。仕事内容は多岐にわたり、飲食店スタッフのサポートや、軽作業、警備スタッフなどがあります。
即日払い対応の派遣会社に応募しよう
「派遣会社」を介して即日報酬を得られる仕事をはじめることができます。短期的な仕事なため、わずらわしい人間関係を気にしなくて良いのがメリットといえます。
配達・デリバリーサービスでも即日報酬ゲット！
近年、巣ごもり需要によって爆発的に広がった「配達・デリバリーサービス」での業務も即日報酬対応であれば、その日のうちにお金を手に入れられます。緊急時の選択肢としても有効な手段です。
短期バイトの募集をチェック
即日報酬に応じてもらえる「短期バイト」もお金を手に入れる手段としてつかえます。ライブ会場の設営スタッフや、荷物の仕分け作業といった仕事なら、即日払いで募集をかけているので、チェックしておくと良いでしょう。
家族・友人からの借り入れができないとき、どこに相談したらいい？
お金が必要なのに家族・友人から借り入れを断られてしまったなら、それ以外の手段を講じるほかありません。ここでは、どういった相手に相談すればいいのかを紹介していきます。
第三者機関を利用（NPOなど）
信頼性のたかいNPOや、金融教育をひろめる団体に相談することで、資金繰りのアドバイスを受けられます。回り道をしていると思われるかもしれませんが、見落としがちな気づきを得られる可能性が高いので、相談する価値はあります。
貸付サービスやローンをあらためて検討
もしも、あなたの信用情報に大きな問題がないなら、貸し付けサービスや、ローンをあらためて検討してみましょう。借り入れる条件を再調整することで、良い結果を得やすくなります。
利息なしで借りられる支援制度を利用
利息なし、または低金利で借りられる支援制度がないかを関係機関にたずねてみましょう。「社会福祉協議会」や各自治体に問い合わせることで、適切な支援のアドバイスをもらえます。
法テラスで相談
「法テラス」は、無料で法律に関する相談ができる機関です。経済的に行き詰まっている人に寄り添った再建策を示してもらえるでしょう。
お金を借りられないときに避けるべき選択肢：すべて危険です
お金がなく、借りられる場所がない切羽詰まった状況であっても、ぜったいに危険な選択だけは避けなくてはいけません。ここでは、危険な資金繰りについて理解をふかめていきましょう。
ヤミ金からの借り入れ
「ヤミ金」は、審査なしで借りられると謳い接近してきますが、関わってはいけません。法律を無視した高金利なうえに、返済できなくなれば過激な取り立てで精神的に追い詰めてきます。生活破綻に直結しかねないので、充分に注意しましょう。
非正規ローンを利用
「非正規ローン」の選択も避けるべき選択肢のひとつです。契約は高金利が前提となっているケースが多く、あっという間に借金はふえてしまいます。ますますクビが回らなくなるおそれがあるので、避けておきましょう。
リボ払い
「リボ払い」は、利息が高いうえにシステム上、なかなか元本が減りづらいので、生活に困っているときほど利用を避けておいたほうが賢明です。計画性を欠いた状態での利用は自己破産の原因にもなるので、慎重になるべきです。
違法ギャンブル
オンラインカジノなど、「違法ギャンブル」をつかって人生の逆転を図ろうとする行為はぜったいに避けましょう。貴重な資金をすべて失うどころか、より多くの負債を負うリスクもあります。資金繰りには適さないため、別の解決策をさがしましょう。
お金借りられない人が最終手段によって得られるメリットとは？デメリットも紹介
ここでは、お金を借りられない人が最終手段を選択することでどのようなメリットがあるのかを考えていきます。あわせてデメリットも見てみましょう。
「質屋」のメリット・デメリット
質屋は、資産価値のある「担保」をもとにしてお金を借ります。一般的な金融機関とは異なり、信用情報に影響を与えないメリットがあります。
しかし、高金利での契約が前提となるうえに、返済不能となれば担保は没収されるので、デメリットも大きいです。
「不要品売却」のメリット・デメリット
不要品売却は、短期間のうちに現金を調達可能なメリットがあります。ですが、希望融資額ちょうどの取引をつくるのはむずかしいのがデメリット。また、フリマサイトを利用したとき、取引のなかで相手とのトラブルに発展するおそれもあります。
「即日バイト」のメリット・デメリット
即日バイトは、働きおえたその日のうちにお金を得られるのがメリットです。しかし、時間的な制約がある人や体力を消費する業種が多いので、人によってはハードルが高くなるのがデメリットです。
「公的支援」のメリット・デメリット
公的支援を活用することで、生活再建のための融資を低金利で受けられます。金融機関で融資を断られた人にとっては大きなメリットといえるでしょう。しかし、申請をしてから実際の融資に至るまでは時間を要するのがデメリットです。
お金が借りられないときの最終手段を活用するまえに気をつけるべきこと
最終手段はさまざまあるとお伝えしましたが、実際にそれらを活用するまえに気をつけるべきことがあります。あらかじめ理解しておき、リスクを最小限に抑えていきましょう。
返済計画はきっちり守る
借り入れができたときは気持ちが緩みがちですが、油断することなく返済計画をきっちり守ることが大切です。将来の返済負担を抑えるためにも、滞納を避けましょう。
高リスクな方法は取らない
お金を借りられないときに、高リスクな方法で解決を図るのは厳禁です。目先の利益にとらわれると、足元を掬われかねないので冷静な判断が必要です。
業者やサービスは信頼性を重視する
金融機関を利用する以外を選択するなら、サービスを提供している組織の信頼性を重視しましょう。安易に接触せず、まずはネット検索で評判を調べてみるクセをつけておくと良いです。
身近な人に相談する
資金繰りに行き詰まりそうなら、家族・友人といった身近な人に相談するのも手です。意外な方法で解決が図れるかもしれません。
まとめ｜お金を借りられないときの最終手段は色々ある！メリットをふまえて行動しよう
お金が借りられない状況下であっても、さまざまな最終手段が存在することが理解いただけたと思います。もちろん、メリットだけでなくデメリットやリスクも伴うので、充分に理解したうえで行動していきましょう。
安易に解決を図ろうとすると、ヤミ金やオンラインカジノといった誘惑に引っかかるおそれがあるので、警戒することも大切です。
困ったときには、自治体が提供する支援サービスに問い合わせたり、法律関係で疑問がでたら法テラスに相談したりして、資金繰りの問題をうまく乗り切ってみてください。